紅梅湯
 
【住所】 広島県尾道市因島土生町2122-1
【営業時間】 16:00〜21:00 
定休日】 毎週火、木、土、日曜日
【入浴料】 大人¥400  中人¥150  小人¥70
【設備】
【最寄り駅】
 


 またまたやってきました、広島県は尾道市。お楽しみの銭湯巡り、尾道の市街地は全部訪問済み、それではどうしよう・・・ということで、意を決して因島へ向かうことにした。JRの尾道駅から因島行きのバス、揺られ揺られて小一時間、終点の土生港に到着。瀬戸内の、のんびりとした景色に心奪われながら、バス通りから東側奥の商店街へと向かう。

 ローカルな通りをぶらぶら行くと、ん?と思わず足を止めた。「男」「女」と書かれた茶色の大きな暖簾がかかる建物発見。間違いなく銭湯だ。屋号が表に書かれておらず、暖簾がなければ銭湯とは気づかない。ここが紅梅湯。年代を感じさせる渋い外観。心躍らせながら、暖簾をくぐる。

 引き戸を開けると、下足場のタタキがあり、いきなり番台、目の前は脱衣所だ。タタキには下足箱は無く、棚に靴を入れる。レトロ感たっぷりの脱衣所。床は板張りで、天井は高くて格子状だ。番台と脱衣所の間には目隠し用の衝立あり。番台向かい側には神棚。脱衣ロッカーは木製で、漢数字と平仮名が混在している。蓋は半開きが多数。間仕切壁側には冷蔵庫や赤い椅子型マッサージ機、椅子が並び、棚には石鹸箱などが雑然と置かれている。

 さてそれでは浴室へ。湯煙り立ち込める、これまた超シンプルなレトロ空間。天井は低く、経年劣化でツララ状態。床には細かいタイルがびっしり。浴室の半分奥側は一段高くなっており、そちらに浴槽。大きめの深が1つ、どでーんとあるのみ。お湯はなぜかあまり入れられていない。湯と水の大きな蛇口が付いている。カランは手前側の両側にそれぞれあるが、間仕切壁側は使われていない。

 とにかくひたすら、この超レトロ空間に身を沈める。時間も空間も一挙に飛び越えて不思議な感覚に襲われること必至。島わたって何やってんだろう俺、というような疑問が頭をよぎらないわけではないが、これが銭湯者の道楽だ。楽しいな。

 

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