寿湯
 
【住所】 東京都墨田区八広6−37−2
【営業時間】 15:30〜23:30 
定休日】 隔週月曜日
【入浴料】 大人¥450  中人¥180  小人¥80  
【設備】 超音波気泡風呂、浅気泡風呂
【最寄り駅】 京成押上線八広駅からから徒歩約3分
 


 京成押上線の八広駅から南側。改札を出て通り沿いを下り、1つ目信号の角っこ。前面広く、その奥に素朴な外観の銭湯。正面に短い暖簾のかかる玄関口、その両側に塀、その中に樹木が茂る。その塀に手書きで書かれた屋号とコインランドリーの文字がなんとも言えん。玄関口の向かって左側、暖簾の横手にも手書き屋号や休みの案内札もキッチュ。

 暖簾をくぐると、右側にスケルトンの下足箱。そして引き戸を開けて中へ。入ると正面にフロント、そして横手にソファが置かれたささやかながらロビー。そのフロントにて、下足箱の鍵を渡して、脱衣ロッカーの鍵を受け取る。脱衣所に貼られた説明書きには、脱衣ロッカーの鍵が多量に紛失(というか盗難)されたんですと。ようは、持って帰る人がいるということか。なるほど、その対策ということです。

 さてそれでは脱衣所へと。天井は高くて開放感、板張りでそこから4枚羽根の天井型扇風機がぶら下がる。床はきれいなフローリング。外壁側に脱衣ロッカー、その並びに島ロッカー、脱衣所中央にも島ロッカー。この脱衣ロッカーに貼られた大きな番号が、これまた何とも。印刷したものだが、その上から手書きで色を塗っていたりして。いやはや何とも味がある。外壁島ロッカーの上には、脱衣籠やマンガ本などがあれこれ。んんん、なんとオカルト雑誌「ムー」があるぞ!何を隠そう、小学校の時にこの雑誌の創刊号を買ったことがあるのだ私は。世界には現代科学では説明できないことが大量にあるのだ。この銭湯の独特空間がまさにそうで・・・いやいや、味わい深い。

 脱衣所入口側横手ガラス戸の向こう側には内庭。あまり手はくわえられていないが、よく見ると池があり、大きな金魚が泳いでいる。トイレも外側、木の床を歩いて渡る、これまた妙な味わい。その前側には長イスとテーブル。さらに横手には木のベンチ。間仕切り壁側には大きな鏡、そして使用中止のマッサージ機。浴室入口前には観賞植物。いやはや、シンプルなようで紹介どころのいろいろある脱衣所だ。

 おっと、浴室へ向かわねば。ここでいきなりアッパーカット。しかも強烈な一発が。奥の壁、富士山のタイル絵・・・って、これ自体は珍しいものではない。なんとこの富士山に、小さなガラスでデコレーションしているではないかっ!キラキラあなたが眩しくて、まさにキラキラ富士山だ。驚いた、こりゃびっくり。富士山のみデコられていて、その周囲はそのままペンキ絵。いやほんと、驚きました。

 天井は2段式、水色に塗られた伝統的東京銭湯。多少の経年劣化は否めない。間仕切り壁側、ビジュアルその2で、アルプスの山々と湖と白鳥、湖畔の洋館というモザイクタイル絵。洗い場のカランは中央から手前にかけてずらり、間仕切り壁側7つ、外壁側5つ、間の島カラン5つのシャワー無しというカラン数。間仕切り壁側と外壁側の入口側のシャワー1つづつは手付きのホース付きだ。外壁側手前には、立ちシャワーも1つあり。

 浴槽は奥の壁側にシンプルに2槽。深と浅。深は超音波気泡風呂ジェット2連の座り風呂。そして浅は横長で浴槽半分はブクブクの気泡風呂。そして何よりも特徴は、お湯が熱いのなんのって!座り風呂、足だけ浸けたが、熱くてそれ以上入ることができず。浅も熱いがまだ、ましか。しかし、ちょっと浸かって上がってみると、体の浸かっていた部分が真っ赤っ赤になっていた。その後、座り風呂に2階回ほどチャレンジするが、結局挫折。ついに座ることができず。

 いやあ、それにしても、あれこれ書かんとあかんことがいいーっぱいの話題満載銭湯だ。しかし、富士山デコは唯我独尊、たぶん他にはないだろうというようなスーパーオリジナルな逸品だ。さあ、気になった人、いるでしょう、いるでしょう。行かんとだめですよね、行けっ!

 

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