越の湯
      
【住所】 埼玉県坂戸市日の出町11−16
【営業時間】 15:00〜22:00  
【定休日】 毎週月曜日
【入浴料】 大人¥430  中人¥180  小人¥70
【設備】 浅気泡風呂、超音波気泡風呂
【最寄り駅】 東武東上線坂戸駅から徒歩約5分
    

 
 埼玉県は坂戸市。埼玉県のちょうど真ん中くらいですか、ちゃうかちょいと下か、とにかく東武東上線から坂戸駅。駅北口を出ると、左右に2つの通りがあり、その向かって左側、坂戸銀座さんろーどの筋を北へ。そこから途中、うねうねうねっと東の辻を行ったその先に、なんともレアな外観の銭湯が。

 看板の屋号、手書きですよ、なんとまあ。これだけでテンションあがるでしょう、かなり。正面平屋の素朴な外観。玄関口には短い暖簾が架かる。この看板と暖簾がなければ、確実にスルーしてしまうような佇まいだ。暖簾をくぐるとこじんまりとした下足場、左右に木製の下足箱。なんかいい雰囲気ですわ、ますますテンションがあがる。

 引き戸を開けて中へ。番台、そして脱衣所だ。番台は位置が低く、というか横側が開閉式で、開けた状態で店主が常連客と会話をなさっていた。番台、開くんや。初めて知ったこの事実。脱衣所はこじんまり。天井は低め、板張りで大きめの升目。床も板張りのフローリング。番台頭上に神棚。間仕切り壁には大きな鏡。外壁側には脱衣ロッカー。脱衣用には別に丸籠も積まれている。脱衣ロッカー横には木のベンチ。

 変り種が、というか超変わり種がアナログ体重計。なんと言うんでしょう、読み取り部分が無くて、乗っかるところと柱だけ・・・と思ったら、柱部分の上側に読み取り部分が埋め込まれているという、この衝撃の事実!衝撃だろう、これは。なんせこのMichiken、仕事で電子天秤とか秤とか販売しているんですよ、こんなん見たことも聞いたこともない。ある意味ショックです。再勉強します。

 気を取り直して浴室へ。こちらもやはりこじんまり。そして昔ながらのレトロ〜な雰囲気ぷんぷぷぷん。天井はやや低めではあるが2段式、白色で少々経年劣化が進む。奥壁には壁絵が描かれているスペースがあるが、残念ながら廃墟状態。よく見ると、なんとなく富士山か。ちょっと見える女湯には(女湯が見えるという意味ではありません)、富士山がくっきりと。間仕切り壁には花模様のイラストタイル。

 洗い場のカラン、間仕切り壁側に6つ、外壁側にも6つ、間の島カラン1列片側のみ5つ、シャワーがあるのは間仕切り壁側のみというカラン数。そして浴槽は奥壁側に1つ、横長の浅。シンプル・イズ・ベスト、という言葉はこの為にある、とでも言えるか。お湯は適温、長湯ができる。僕の訪問時、先客が早々に上がられ、途中から貸切状態。どっぷり浸かっていると、自分が何者であるかも忘れてしまうよう。

 てなわけで、地方都市のこじんまり銭湯、なんとも言えん心地良さ。この越の湯さん、坂戸市に現存する唯一の銭湯だ。狙わんと訪れることもないだろうこの界隈のこの銭湯、、銭湯巡りをされている方はぜひ一度。
  
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