金比羅湯
 
【住所】 広島県尾道市尾崎本町12−16
【営業時間】 15:00〜23:00 
定休日】 毎週月・水・金曜日
【入浴料】 大人¥400  中人¥150  小人¥70 
【設備】 深薬湯、浅薬湯
【最寄り駅】 JR山陽本線尾道駅から徒歩20分



 尾道尾道尾道・・・この前訪れた時から、すっかり尾道ファンになってしまったこのMichiken、その時入ることのできなかった銭湯2軒に恋焦がれ、再びやってきました尾道市。男子はみんな尾美としのり、女子はみんな小林聡美か原田知世か富田靖子かという素敵な町、尾道。そんな素敵な町の素敵な銭湯巡り、まずは金比羅湯へと向かう。

 JR尾道駅から、商店街の長いアーケードをずんずんずんと東へ東へ。アーケードがとぎれて国道2号線と交差する防地口交差点から、国道の1本南側の筋を入り、200mほど行った先。通りに面して横腹を向けていて、南側の辻を入ったところに正面玄関。普通の民家のような建物に、男女それぞれの暖簾が掛かる。暖簾をくぐると、すぐに番台があって、横手に下足場、目の前は脱衣所という一体型タイプ。

 目の前に広がっているのは、なんともレトロな懐古系空間。下足箱は無く、下足棚に靴を並べる。いい感じの木の番台、はしごがついていて、上って入る。番台のその前には、2階へ上がる階段があるというのが珍しい。番台頭上には神棚、横手には冷蔵庫。フローリングの床が気持ちいい。脱衣ロッカー、これが木製の年季物、蓋には大きな漢数字が書かれている。そして蓋を開けると、その裏側には昔の薬などの広告が貼られている。かなり昔のものなので、ほとんど破れたりしているのが残念。ロッカーの中には竹が敷かれている。その前には木製のベンチ。そして丸型脱衣籠も置かれている。

 そして浴室。こじんまり、こじんまり。そして、タイムスリップ、タイムスリップ。時間が確実に遡っていく瞬間を体験。浴槽は2つ、間仕切壁側に深と浅。深は半円形状で、突き出た管からお湯が噴出。隣の浅、こちらは超ミニなサイズで1人用。そのどちらもが薬湯だというのが驚いた。そしてそれぞれ壁側には、6枚のタイルが使用されたミニタイル絵が。1つは裸婦、1つは富士山。どちらも経年劣化で色がだいぶ落ちている。その反対壁側には洗い場のカラン。シャワーはカランの数の半分だ。それと床には、タイプ違いの豆タイルやミニタイルが敷き詰められている。

 それと、ご主人、女将さんが共に気さくで愛想のいいこと、これがまた一番。「料金いくらですか?」と聞くと、「400万円」と、関西風ベタネタで返された。いろいろ話を聞くと、ここは築100年以上になるらしい。どうりで時代が遡ったまんまだったわけだ。尾道の最も東に位置する銭湯、少し駅から距離はあるが、入りにいく価値十分あります。

 

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