鯉の湯
 
【住所】 東京都江戸川区中央2−15−3
【営業時間】 14:30〜24:00
定休日】 毎月第2、4金曜日
【入浴料】 大人¥450  中人¥180  小人¥80
【設備】 深超音波気泡風呂、浅気泡風呂
【最寄り駅】 JR総武線新小岩駅から徒歩約30分
 


 JR総武線の新小岩駅から一直線に平和橋通りを南、そこからの続きで千葉街道、江戸川区役所の交差点の1つ先の信号を東へ入る。そこから400メートルほど先の四つ角に面して銭湯。遠いな、駅から。江戸川区にはけっこうな数の銭湯があるが、中央部に電車が通っとらんのですね。まあバス乗ればいいのですが、とにかくひたすら歩くのだ。

 おお、でました和の外観、伝統的東京銭湯。千鳥破風屋根が正面と横手にどーんどーん。四つ角だけによく目立つ。正面、唐破風屋根、そこには懸魚。しかしその正面玄関は閉鎖されていて、向かって右側の入口から入る。フロント式か?と思ったのだが、さにあらず。入ると下足場だが、その横手には広い空間がすこーんと。なーんにもないんですよ、この空間。本来なら正面玄関から入ったところの下足場だったのだろう。そして男女の引き戸が2つ。玄関と下足場以外は、以前のままの造りのようだ。

 引き戸を開けると、番台だ。女将さんは番台に座られておらず、女湯側の仕切りカーテンから現れる。脱衣所、これまた東京銭湯伝統スタイルの正しき脱衣所という雰囲気。天井は折り上げの格天井。天井型扇風機か照明かの、かつては繋がっていたのだろう根元だけがいくつか見られる。床はきれいなフローリングだ。外壁側に脱衣ロッカー、中央に島ロッカー。間仕切り壁側には大きな鏡。長椅子に丸椅子。脱衣籠も積まれている。「銭湯お遍路」のスタンプを頼むと、間仕切り壁側のミニロッカーの中から取り出してこられた。

 そして脱衣所へと。こちらも東京銭湯伝統スタイルであることは言うまでもない。天井は高く、2段式で白色、縁は水色に塗られている、これまた正しき浴室だ。奥壁に浴槽が一直線に配置、その手前側にずらずらっと洗い場のカランが並ぶ。洗い場のカランは、両壁側と間に島カラン1列両側、それぞれ5つづつのカラン数。奥壁一直線の浴槽は、シンプルに深と浅。深はブクブクの気泡湯、浅は超音波気泡ジェット2連付きの横長浴槽。給湯口は柵の中に石が並べられ、そこからお湯がザーザーザー。

 そしてブラボー!東京銭湯伝統スタイルの締めくくり、正しき銭湯はやっぱこれだろ、富士山のペンキ絵だぁ!故・早川絵師の逸品。水しぶきザッブーンの豪快な絵柄だが、残念だが、このまま年月を重ねると劣化していくんでしょうね・・・と、ふと思った。なんか寂しいもの感じてしまいますねと、情緒過多な私。

 とにかく、この東京伝統銭湯スタイルを堅持する(入口改装されていますが)正しき銭湯、なかなか渋い感覚を楽しませてもらえます。江戸っ子になった気分の関西人、てか。

 

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