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かつて隆盛を誇ったといわれる花街、神楽坂。今はゆるやかな坂の両側に商店街が広がり、そこから左右に細い辻が行き来する、情緒感が漂う界隈でもある。その神楽坂のメイン通りから二本ほど北側、東京メトロの神楽坂駅から北西へ２〜３分ほどのところ、どどーんと大きなビル型銭湯。１階部分の壁の色がシックで洒落た外観だ。 入口を入ると、横長でけっこう広い下足場だ。向かって右側男湯、左側女湯、正面スリガラスに表示入り。下足箱の反対側、外の壁側には傘立てがずらーりと並んでいる。そして自動ドアの扉、入るとすぐにフロントが。フロント前はそれほどスペースがなく、ロビー仕様にはなっていない。 フロント横から脱衣所へ。きれいに整えらえた脱衣所。あまり余計なものがゴチャゴチャしておらず、すっきりとしている。脱衣ロッカーが３か所、間に丸テーブルに長椅子、そして丸椅子がいくつか。ビル型銭湯ではあるが、天井の高さはそこそこ。浴室入口前には、小さめのアナログ体重計などが置かれている。 浴室へ。中央から手前側にかけて洗い場のカランがずらり、奥の壁側に各種浴槽が。洗い場のカラン、両壁側と間に島カランが２列。間仕切り壁側６つ、外壁側３つ、間の島カランは１列目が両側４つづつ、もう一列片側４つと３つというカラン数。島カランは２列とも、それぞれ片側にはシャワーが無い。奥壁の浴槽、深の気泡風呂、超音波気泡風呂ジェット２連の座り風呂、浅の気泡風呂、そしてスチームサウナ、という構成。壁はきれいにな白タイルに、洋婦人とクラシックカーというイラストがところどころに。こちらも天井の高さはそこそこだ。 そしてビジュアルタイム、銭湯アート。奥の壁一面に、大きなモザイクタイル絵。しまなみ海道のような、海、島、架かる長い橋、という構図。瀬戸大橋？かどうかはよくわかりません。そしてもう１つ、間仕切壁にもモザイクタイル絵、こちらはアルプスのような雪山の絵柄。全体の壁のけっこうな面積をこのモザイクタイル絵がしめており、なかなかカラフルだ。 神楽坂の賑やかな通りから、からちょっと離れた落ちついた通りにあるビル型銭湯。ちょっとひとっ風呂、というのに最適なロケーション。どうぞ。 |