改正湯
 
【住所】 東京都大田区西蒲田5−10−5
【営業時間】 15:00〜24:30
定休日】 毎週金曜日
【入浴料】 大人¥450  中人¥180  小人¥80  
【設備】 薬風呂、超音波気泡風呂、気泡風呂、サウナ、水風呂
【最寄り駅】 JR京浜東北線蒲田駅から徒歩約7分
 


 蒲田行進曲で有名な大田区蒲田、そこは黒湯天然温泉でも有名な界隈。関西では見かけることのない黒湯、馴染みの無い僕のようなものには珍しくて仕方がない。てなわけで、その黒湯を味わいに、京浜東北線で蒲田駅、西口を出て北西へ、大城通り商店街のちょいと寂しい通りを200メートルほど、東の辻へ入ってうねうねっと行った先、マンションに「組み込まれている」といような表現が似合うような外観の銭湯。入口前に柵があるのがご愛嬌。

 階段を少し上がって玄関へ行くが、その手前に黒湯を入れたペットボトルが展示されていた。それを見ると、「エリアでトップクラスの色の濃さです」との但し書き。なになに、これは期待で胸が高鳴るではありませんか。喜び勇んで暖簾をくぐると下足場、そして自動ドアから中へと入る。するとフロント式でロビーのある今風仕様だ。きれいに整えられたロビーにはソファが置かれたくつろぎ空間。湯上り後、ゆったりとできる。

 脱衣所へと。縦長のスペース、ロビーに場所を取られている分、少々こじんまり。きれいに改装されており、清潔感抜群。天井は高め、中央に梅の絵が描かれているという、プチ贅沢。床は気持ちのいいフローリング。中央にはどっしりとした腰掛台が置かれている。浴室入口上を見ると、海底デザインのすりガラス。改装された今風仕様の中で、こういった準定番的仕様を見ると妙にうれしい。

 それでは脱衣所へ。こちらもきれいで、各種設備あれこれ充実。レイアウト的には中央から手前に洗い場のカラン、奥の壁側浴槽一直線という東京スタイル。しかししかししかし、びっくりしたなもう、なんと正面奥の壁に水槽があるではありませんか。その水槽には金魚他の淡水魚がぎょーさん泳いでいらっしゃる。あれ、これ何?海の魚はある程度わかるのだが、淡水魚のことはほとんどわからんこの私、変な魚も混ざっているが名前がわからん。いやすごいですよ、これ。水族館銭湯、東京で見ーっけ。

 その水槽の上にはモザイクタイル絵。アルプスのような雪山山脈に麓の海か川か湖のどれか、そして洋館にヨットというデザイン。その反対側、浴室入口の上、間仕切壁の上あたりには木を挟んで2羽の孔雀がデザインされたタイル。銭湯アートが充実だ。洗い場のカラン、間仕切り壁側5つ、外壁側6つ、間の島カランは2列、1つは片側のみ5つで反対側には金魚の絵柄タイル、もう1つは両側5つというカラン数。さらに浴室側横手に、ちょっと引っ込んだ形でシャワーとカランが1つ。このカラン、「髪染め優先」との但し書き。なんと毛染め専用のスペースだ。これは初めて見ましたなぁ。たいがい毛染めは禁止でしょう、もしかして苦肉の策?なんでしょうか。

 そして奥壁側の浴槽。浴槽全体は長方形で奥壁側に収まっているのだが、個々の浴槽はL字型だったり、ちょっと複雑な形で入り組んでいる。まず、逆L字型のエステバス。そしてシルク風呂と名付けられたミクロバブルの乳白色の浴槽。隣には、メインの黒湯浴槽が3つ。1つは黒湯+炭酸風呂という画期的コラボレーションな一湯。黒湯は薄めではあるが、人口炭酸温泉とのミックスという夢の展開。そしてメイン(個人的に)の黒湯。うーん、確かに濃いな、手を沈めてみると5センチちょっとで見えなくなる。つるっとした浴感、湯上り後のぽかぽか感が持続。その隣には水風呂、この水風呂がこれまた真っ黒だ。それどころかこの黒水、視界度2センチという、一番濃いーい黒ではないですか。コーヒーどころじゃないな、という黒さ。おそれいりました。それとおまけ、浴室入口すぐのところに掛け湯があるが、これも薄ら色のついたお湯。黒湯のブレンドバージョンなんでしょう、おそらく。

 とにかく黒湯、黒湯、黒湯、黒湯がいっぱい、黒湯味わう為に生きてきたんじゃなかろうか、と黒湯洗脳されるがごとくな黒湯銭湯だ。確かに濃いな、水風呂は特に。百聞は一見にしかず、なんでもいいからみなさん、ぜひ体感してくださいな。ビジュアルも充実しているし、きれで清潔、今風銭湯としても申し分ない。イケイケ、カイセイユ。
 

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