快哉湯
 
【住所】 東京都台東区下谷2−17−11
【営業時間】 16:00〜24:00 
定休日】 毎週木曜日
【入浴料】 大人¥450  中人¥180  小人¥80 
【設備】 深、浅超音波気泡風呂
【最寄り駅】 東京メトロ日比谷線入谷駅から徒歩約3分 
 


 東京メトロの日比谷線、入谷駅から金美館通りを西、一つ目筋を北へ入って少々。通りにどどどどどーんと超立派な外観の銭湯。千鳥破風屋根が一番上と、その下にダブルで並び、その下にもう1つという破格の造り。左右の石壁からは木々が茂る。青字に白抜き屋号のオリジナル暖簾。くぐると下足場、正面には傘立て、両横にそれぞれ下足箱。引き戸を開けると、番台、そして脱衣所だ。

 渋い脱衣所。格天井に天井型扇風機、ぐわんぐわんと回っている。けっこうな風量だ。脱衣所中央にはちょっと背の高い島カラン、その上には観葉植物の鉢植えなどが置かれている。番台対面間仕切壁上には大きなのっぽの古時計、おじいさんの時計かどうかはわからないが。そしてなによりもポイントは、番台横と外壁側のガラス戸が開けられていて、その外には庭があるということ。池がある、とかいうのではないが、初夏のある日、涼しい風が気持ち良いことこのうえない。

 それでは浴室へ。おっと出ました、富士山です。正面奥壁に、見事なペンキ絵。隅には西伊豆と書かれている。先日、世界遺産に登録されたばかりの富士の山、手頃に味わえるのは銭湯だな、ということだ。じっくりと、しばし見とれるこの時間。銭湯アート、東京銭湯の醍醐味の1つだ。

 さてその浴槽構成。手前側に洗い場のカラン、奥壁側に浴槽。手前のカラン、両壁側に7つづつ、ただし外壁側はシャワーが1つ欠けている。そしてその間に島カラン、両側にそれぞれ5つづつ、しかしシャワーは無い。奥の壁側の浴槽、深と浅の2層。ブクブク気泡湯付きの深、同じく気泡湯と超音波ジェット2連が半々になっている浅。いずれもお湯が熱いのなんの。ちょっと入って、すぐ退散。あかん、あきません、根性足りません私。

 かくも素敵なこのレトロ銭湯、東京都浴場組合のHPを見ると、築83年と書かれている。なんとまあ、これはすごいわ。おそらく都内でも有数の歴史があるのだろう。残っていることじたいが奇跡的なことなのか。そういう快哉湯さん、入ることができることが、これがもう幸せか。少々熱いのは目をつぶりましょう、差し引いてもOK、そういう銭湯。

 

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