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ＪＲの大船駅から南側、徒歩１２分くらいっちゅうふうに調べとったんですけどねぇ。なんやら、高架が越えられんかったんですよ。もうこっちはパニックで。大きく迂回して辿り着きましたが、帰りは適当に道なりに行っていると、なんか逆側から駅に着きまして。てなわけで、道順はようわかりません。とにかくしんどかったですわ、ほんま。 んなこんなで常楽湯さん、このロケーションが抜群。ちょっと通りから裏へ入ると、なんでしょう、ここだけ異次元空間のようだ。燃料用の木材が積まれた横手にコンクリの壁、そこから樹木が茂り、昔ながらの銭湯が。背後にはニョキッと天へ向かって延びる煙突。こじんまりとした玄関口、短い暖簾が架かっている。暖簾をくぐると、こじんまりとした下足場。木製ロッカーがいい感じ。しかしそこから中へ入るには、なんと自動ドアだというのが驚いた。 入ると番台、脱衣所。天井はフラットで板張りのシンプルな造り。床はフローリングだ。番台上では、白色招き猫と恵比寿様が向かい合っている。その対面上には、大きなブラウン型テレビが現役で活躍している。間仕切り壁側には大きな鏡。その前には飲料類の冷蔵庫。外壁側には脱衣ロッカー。番台横手田和にはテーブルや長イス。浴室入口側、アナログ体重計やミニな鉢植えが複数並ぶ。そして目を引くのが、小さな可愛らしい洗面台。細かいタイルがびっしり貼られた洗面台、低い位置でしゃがまないと使用できない。これすごいなぁ、これは逸品だ。 浴室へと入る。これはこれは、きれいに改装された清潔な室内だ。こじんまりとしつつ、よく整えられている。そこで目を引くのが、奥壁の富士山のペンキ絵だ。「駿河湾」との表記。新しく、立派な富士山、思わず見とれてしまう。その下側には、アルプスの山々と湖と洋館とヨットというモザイクタイル絵。そして間仕切り壁にも同系統のモザイクタイル絵、似ているが個々のパーツがちょっと違う。天井は２段式、白く塗られており縁は青色だ。 洗い場のカランは、両壁側に５つづつ、間の島カラン１列両側４つづつというカラン数。島カランにはシャワーは無し。浴槽が奥壁側に、深と浅のシンプルな構図。それぞれ、超音波気泡ジェットが１つづつ噴出している。浅の浴槽、その底のタイルには、鯉のイラストタイルというおまけ付き。 まあとにかく、外と中では印象がちと違う、それがなかなかいい感じ。浴室がきれいで快適、誰が文句をいうもんか。そして湯上り後、表から外観を眺めると、またそのギャップに感心したりして。いやあ、良い銭湯でした。 |