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日本三大秘境の１つとしてその名を知られる、徳島県の祖谷渓谷。徳島自動車道の井川池田ＩＣから国道３２号線を南へ行くと、大歩危小歩危やかずら橋など有名な観光スポットが点在する。その国道３２号線から県道へ入り、少し北へ戻るように細い道を進むと、一軒宿の「ホテル祖谷」が現れる。もう少し進むと、「小便小僧」がえらいところで立小便をしている。 この「ホテル祖谷温泉」、何と言っても、ケーブルカーで谷底に降りていく露天風呂が有名。露天風呂と言うと、どうしても上にあがるイメージが強いが、こちらは谷底の河原まで降りていくという変り種。その高さ、約１７０メートル。ホテルの売店の横からケーブル乗り場へ、そこからケーブカーのボタンを自分で押して谷底へ。おおおっ、下がる下がる、どんどん下がる。山々と渓谷の景色を一望しながら、下へ下へ。ゆっくりと、５分ほどかけて温泉場へ到着する。 その渓流沿いに造られた露天風呂。なんともその景色の素晴らしいこと。そして、その景色に呼応するように、お湯も非常に素晴らしい。白い湯の花で白濁したお湯で、硫黄臭がする。発泡した泡が体中につく。また、ぬるぬる感がたっぷりで、浴後は肌がすべすべに。３９．３℃の温度は、ぬるめで気持ち良い。大自然の景色を堪能しながら浸かっていると、時間が経つのを忘れて、いつまでも入っていられそう。 浴室の隣の階段をさらに降りると、河原の横に、テーブルやイスが置かれたすペースがあり、そちらでゆっくりと休憩ができる。浴後の楽しみ、大自然の中でゆったりと。 また、ホテル４階の大浴場も利用ができる。こちらは熱いお湯で、無色透明、無味無臭。しかし、若干のぬるぬる感はある。窓からは、先ほどのケーブルカーが見える。体を洗うのはこちらで。お湯を楽しむのは、谷底の露天風呂で。 いやはやなんとも、まったくもって大満足。ちょっと料金が高めだが、とりあえず良しとしましょう。来たかいがありました。 |