稲荷湯
 
【住所】 東京都北区滝野川6−27−14
【営業時間】 14:50〜25:30 
定休日】 毎週水曜日
【入浴料】 大人¥450  中人¥180  小人¥80
【設備】 深、浅、超音波気泡風呂
【最寄り駅】 都営三田線西巣鴨駅から徒歩約6分 
 


 都営三田線の西巣鴨駅から明治通りを南、300メートルほど行った掘割交差点を西へと入り、さらに300メートルほど行った先を北へとあがる。その細い通りに、おお出ましたがな、超渋外観のレトロ銭湯だ。正面玄関上、大きな板に大きな屋号。3層になった千鳥破風屋根に懸魚、狭い通りのため全景の写真が取れなかったのが残念無念。とにかくため息はぁー、というような素晴らしい外観だ。

 そしていわずもがな、ここは映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地の銭湯だ。映画、面白かったよなぁ・・・と、いつかは行きたい候補の銭湯、今回ようやく訪れた。暖簾をくぐると下足場、意外と奥行きのあるゆったりめのスペースだ。引き戸を開けて中へ、番台があり脱衣所だ。

 きれいで整えられた脱衣所。天井は折上げでは無いが格天井、蛍光灯が2列6つ(男女合わすと12か)と多数吊り下げられている。中央に大きな腰掛け台、外壁側に脱衣ロッカー、その前には島ロッカー。庭があり、池があって、そこには鯉や金魚がゆうゆうと泳いでいる。間仕切壁前には大きな鏡、浴室入口前には冷蔵庫にウォータークーラー、大きなアナログ体重計。
 
 そして庭のその前に、おお、阿部寛の等身大、なんていいうんですか、パネルかな、それがどーんと立っている。しかもサイン入りだ。映画のロケ地ですよ的宣伝をまったくされていない奥ゆかしさなのだが、唯一このパネルが映画のシーンを思い出させる。さてこれから浴室だが、湯船からどひゃーとルシウスが飛び出てくるのだろうか・・・

 んなことはあるわけのない浴室へ。東京だねぇお風呂屋さん、という絵に描いたような光景が目の前に。浴室奥に浴槽、手前側に洗い場のカラン。天井は高く2段式、青白く塗られている。外壁側には大きなまどが並ぶ。カラン数、間仕切壁側は7つで1つは7シャワー無し、外壁側には6つ。間の島カランは両側6つづつ、こちらにはシャワーが無い。奥の浴槽、深と浅の2層、横長の浅には超音波気泡ジェットが3連とブクブク気泡湯のコーナー付き。深には「深くて熱いお風呂です」との但し書き。その通り、熱い!ごめんなさい、熱いです、熱い。浅もけっこう熱い。軟弱者の私、ほとんど浸かることができませんでした。ここに潜っていた阿部寛エライ!と妙な感心。

 そして出ました、富士山のペンキ絵だ。西伊豆、らしい、銭湯アート。世界遺産登録で俄然盛り上がる富士の山、都内で味わえるのが銭湯の特権だ。これを見てルシウスはなんとか火山の絵を取り入れたのだった。

 とまぁ、映画のシーンが次々脳裏に甦る、とっても素敵な稲荷湯さん。もっとも映画が無くても素敵な銭湯だ。お湯が熱いのがちとつらくはあるが、それを差し引いてもあまりある、本当に素敵な銭湯。近くなら通うよ確実に。大いに気に入りました、今さらですがお薦めします。

 

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