【住所】 | 兵庫県西脇市西脇137 |
【営業時間】 | 15:00〜23:00 |
【定休日】 | 毎週金曜日 |
【入浴料】 | 大人¥350 中人¥150 小人¥60 |
【設備】 | 深、浅気泡風呂 |
【最寄り駅】 | JR加古川線西脇駅から徒歩30分 |
JR加古川線、西脇市駅から北西。駅西側の通りを延々北へ行き、西脇中央通りから続く信号を東、杉原川にかかる蓬莱橋を渡る。少し行くと広い交差点になり、その信号を南へ。そして一つ目の辻を東、さらにしばらく行った辻を南へ。そうすると、その通りに木造建築の好きものきゃー!と悲鳴をあげそうになる外観の銭湯が現れる。 ちょっと手前に垣根があり、その奥に男女それぞれ暖簾が2枚。引き戸を開けて中へ入ると、すぐ目の前が脱衣所だという一体型タイプ。土間の右手には木の下足箱が並び、その上側にはけっこう高い位置の番台がある。脱衣所はこじんまりとした、時間が一瞬に遡ってしまう激渋昭和空間。板張りの床、格子状の天井、提灯いっぱい祭られた神棚、アナログ体重計。ああ、もうどうしたらいいのやら、ひたすら空間にのめりこんでしまう仕掛けのあれこれ。 さらに浴室入り口両側の下部分に、さりげなくミニの銭湯アート。縦2枚×横3枚のミニのタイル絵がそれぞれ。片方は橋のかかった島々と、もう片方はなんと富士山ではあーりませんか。書かれている場所が場所だけに、見逃しやすいいかもしれないが、ちょっとしたアクセントになっている。 浴室はこじんまりとシンプルに。仕切り壁側に、深と浅の2つの浴槽。浅内には、ぶくぶくぶくの気泡湯付き。ミニマムな最小限の構成、しかしそれがまた雰囲気を盛り上げる。天井を見上げると、青く塗られた先に湯気抜き、なんともレトロな感覚に襲われる。しかし床や壁のタイルなどはきれいな感じで、それほど古さは感じない。 西脇市内に現在2軒のみの銭湯、そのうちの1軒。この周辺は、のんびりとした通りが続いているが、かつては賑やかな繁華街だったのかなと思われる。その中心街の中の銭湯、以前はもっとお客さんも多くて活気があったのだろう。静かな空間に身をゆだねていると、ついよけいなことを考えながら帰路についた。 |