日の出湯
 
【住所】 広島県尾道市西久保町12−31
【営業時間】 15:00〜22:00 
定休日】 毎週月曜日
【入浴料】 大人¥400  中人¥150  小人¥70 
【設備】 深、浅
【最寄り駅】 JR山陽本線倉敷駅駅から徒歩20分



 尾道再訪。海と山と町並みに思い憧れる素敵な町。古寺巡りはあと半分、渡船にも乗ってみたい。お好み焼きはどこで食べるか。尾道ラーメンの朱華園には、今日も長い行列だ。そんなあれやこれやの尾道で、もちろん銭湯巡りも目的の1つ。特に前の訪問時、休業中のようで入ることのできなかった日の出湯、こちらが気になってしょうがない。再開していないのか、希望を胸にリベンジを試みる。

 JR尾道駅から商店街を東へ東へ、アーケードのとぎれた先、浄泉寺から西園寺へ向う坂道に続く路地を入り、北へと上がる。途中、国道を越えてJRの高架をくぐる、このロケーションがたまらない。その先には坂道がずーっと続いており、なんとも風情がある。その通りをしばらく行くと、右手の民家にお好み焼きの看板、その角を右に入ってすぐのところ。塀に囲まれてわかりづらいが、屋号の看板を発見。玄関の方へ回り込んでみると・・・ああ、暖簾が掛かっているのではないですか。やった、はるばる来たかいがありました。

 築100年以上という尾道でも最古を誇るレトロ銭湯。男女2枚の暖簾が誇らしげにたなびいている。玄関前面には庭、そこには池があって、大きな鯉が泳いでいる。暖簾をくぐると、そこはいにしえのレトロ空間。すぐに番台があり、横手に下足場、目の前は脱衣所をいう尾道スタイルの一体型。フローリングの床、中央に置かれたソファの周りには、なんやかんやと物がいっぱい置かれいてる。番台対面には神棚。脱衣ロッカーは、白く?塗られた木製で、大きく数字が書かれている。鍵はついていないが、浴室からも見えるので、まあ大丈夫か。浴室入り口前横手にアナログ体重計。乗ると、床がぎしっとへこんだので、少々あわてた。

 そして浴室へと。いやもうなんとも、シンプル・イズ・ベスト、こじんまりと落ち着いた空間。浴室中央に、深と浅、深にはパイプのようなものが2連出ていて、ジェットが出ている。間仕切壁と反対壁側に洗い場のカラン。シャワーは無い。閉じられた窓の下に棚が付けられており、なんと石鹸やシャンプー、リンスなどが置かれている。自由に使っていいとのこと。なんともはや、太っ腹なこと。そして天井は低く、湯気抜きは大きめだ。

 深の浴槽に脱衣所側を向いてぼーっと浸かっていると、いきなり真後ろから「ぬるくないですか」との声がして思わずびっくり。振り返ると、ご主人が裏の釜場の小さなドアを開けて上半身を出していらっしゃった。そして水道のホースで、セメントを混ぜるような平型容器に、水をじゃんじゃん入れられている。これは地下水で、浴槽のお湯が熱いときに、うめるように入れられているのだとのこと。直接入ってもいいですよと言われたのだが、さすがにそれは遠慮をした。そしてそのホースを女湯の方に投げ入れて、そちらにも給水。なんともマメなこと。

 と、なかなか面白いところを見させていただいて、なんともいい気分。。坂道上って辿りついたるレトロ銭湯、汗を流してさっぱり、あがってほっこり。少々名残りおしいのだが、庭の鯉に別れを告げて後にした。さあ、それでは広島風お好み焼きを食べに行こう。

 

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