花影湯

【住所】 兵庫県姫路市花影町2
【営業時間】 15:00〜22:00 
定休日】 不定休
【入浴料】 大人¥410  中人¥150  小人¥60
【設備】 深、浅
【最寄り駅】 山陽電鉄姫路駅から徒歩10分



 山陽電鉄の姫路駅から北西。駅前の商店街を抜けた先の大きな通りを西へ進み、福沢町交差点から1つ目信号の辻を南へ曲がったところ。さりげないシンプルな外観で、暖簾が掛かっていなければ銭湯とは気づかないような。しかし中へ入るとこれがまた、好きな人大喜びの、レトロ感たっぷりの懐古系銭湯だ。

 暖簾をくぐり、超こじんまりとした下足場から引き戸を開けて中へ。高い位置の番台、そしてこじんまりとした脱衣所。フローリングの板張り、なかなか気持ちがいい。目隠しの衝立側に長椅子。後ろ側に飲料類の冷蔵庫。番台横が引っ込んだようなスペースになっていて、なんとマッサージ機が3台も並んでいる。天井からは小さめの3枚羽根天井型扇風機。時間停止空間のアイテムがいろいろ揃っている。

 そして浴室へと。こちらもこじんまり、そしてシンプルこのうえのない浴槽配置。中央に1セットとなった深と浅、のみ。浴槽の縁は床から低め、底に向かって深い。浅はかなり浅く、ごろんと寝転ぶとちょうどいいサイズ。床は石畳で、間をミニタイルが埋める。そして浴槽の横に、木製ベンチが2つ。これは初めて、今まで見たことの無いアイテム。地元の方がこれに座られて体を洗っておられた。ほほー、これは珍しい、中技一本。

 そして間仕切壁側に洗い場、カランが8つ。このカランがまた面白く、水とお湯とそれぞれ配管がむき出しになっていた。シャワーは無し。そして鏡、その配管の上に2段になって、上段に6つ、下段に5つという配列。これもまた珍しい構成。なんか独特の雰囲気を醸し出している洗い場だ。

 ひたすらシンプルで、そして静かな空間。耳元にはカラーンという洗面器の音と、断続的な客同士の会話のみ。湯船に浸かれば、どっぷりと空間にはまる。レトロ銭湯の好きな方々、こりゃ行くっきゃないでしょう。駐車場も近くに2台あるようですし、みなさまどうぞ。 

 

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