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京浜急行乗ってやってきましたよ横須賀市は浦賀駅。浦賀というと、幕末にペリーが来航した歴史的な港町ではないか。浦賀駅からペリー公園は遠いというのが、行ってから気づいた。仕方がないので、というか目的は当然こちらなのだが、この界隈に１軒の銭湯を目指す。駅から歩くと約２５分ほど、けっこう遠い。バスに揺られれば１０分程度。僕は反対側の道をぶーらぶら、名物の渡し船に乗って対岸へと渡ったのでした。そこから延々ぶーらぶら。辿り着きましたよ、銀泉浴場。 通りからちょっと入ってすぐの駐車場の横手。建物の横っ腹、太い煙突がニョキッと出てる。建物正面には民家の塀、正面玄関はその間の狭い路地から。男女それぞれの入口、暖簾は架かっていない。その引き戸を開けると、すぐに番台、目の前は脱衣所。番台の下側が下足箱になっているという変り種。番台はあれこれ物が置かれており、ご主人がその前の椅子に座られている。時間が止まったかのような脱衣所。いや、時間が止まってしまっているというのが正確か。天井は格天井、床はフローリング。外壁側に脱衣ロッカー、間仕切り壁には大きな鏡。番台横手壁側にはベンチ。浴室入口前には、アナログ体重計、そして丸い脱衣籠が積まれている。 さてそれでは浴室へと。こちらもまた、時間止まっちゃってますよ完全に、な浴室。天井はいちおう２段式、白色。洗い場のカランは両壁側にそれぞれ６つづつでシャワー無し。中央、真ん中から奥壁にかけて浴槽、これがまたシンプルに深と浅。深が奥側、浅が手前で半円形。このお湯、これがまた強烈に熱い！深、入られへんやんか、というくらい。東京銭湯がどんだけ熱いったって、ここまで熱いのは初めてだ。とりあえず浅になんとか入湯。そして銭湯アートあり、奥壁に大きな富士山のペンキ絵。これが新しくてきれい、日付を見ると２７年（月日忘れた）と最近やん。それと間仕切り壁側には、アルプスの山々と湖、西洋洋館という絵柄のモザイクタイル絵。 ペリー来航以来、時間が止まってしまったこの銭湯、なかなか味わい深いものがあり。この界隈に１軒だけということもあるからか、お客さんが次々訪れていた。地元の社交場でもある銭湯だ。ちょいと駅から遠いが、周辺観光もかねてぶらぶら行くのも悪くない。ぜひ。 |