船五湯

【住所】 岡山県倉敷市船倉町1249
【営業時間】 17:00〜21:00 
定休日】 毎週日曜日
【入浴料】 大人¥410  中人¥170  小人¥60 
【設備】
【最寄り駅】 JR山陽本線倉敷駅駅から徒歩17分



岡山県は倉敷市、美観地区で有名な界隈での銭湯巡り。JR倉敷駅より南、美観地区を抜けて南側にある銭湯。その美観地区を流れる倉敷川沿いに沿って、はずれの信号を東、一つ目細い路地を南へ入る。まずお好み焼屋が目に入るが、その隣、地味に男女の暖簾がかかる銭湯が。暖簾がなければ銭湯だとはまず気づかない。2つある引き戸の上には、ガラス部分に赤く「男」「女」とそれぞれ書かれている。横手には、裏側に回る通路がある。

 その青いシンプルな暖簾をくぐると、土間があって、そして番台、脱衣所という一体型タイプ。下足箱は棚が並んでおり、当然ながら鍵は無い。番台の下は開いていて、物が置かれている。靴を脱いで上がるが、少々変わった形の脱衣所であることに気づく。やや横長で、間に柱、その柱に扇風機。その前には丸椅子がいくつか。外の壁側に木の脱衣ロッカー、大きく漢数字が書かれている。この脱衣ロッカーにも鍵が無い。床に、脱衣籠がくくりつけられて4つほど並ぶ。壁には、ジグソーパズルがあれこれ。ギリシャの風景や絵画など、お店の方の趣味だろう。そして浴室への入り口が左右に2つあるという、ほんとにもって変り種。

 そしてその浴室へ。おっと、これはなかなか、かなりインパクトのある造り。こじんまりとした空間、石畳に御影石の浴槽という、なんとも趣のある光景。地方のローカル温泉に来たような雰囲気。石の湯船、浴槽外側に付いている段の位置が高く、入ると中もかなり深い。間仕切壁側に面している部分に木の板が付けられているのも珍しい。そしてその横手に洗い場のカラン、こじんまりと3つだけで、シャワーは無い。天井を見上げると、ミニミニの小さな湯気抜き。

 なんというのか、タイムスリップ懐古系というのみならず、まったく違う空間に飛び込んでしまった的とでもいうような、独特の雰囲気を持った銭湯。素朴といえば、これほど素朴もないとも言える。わたしゃ感動致しました。この独特さは捨てがたい、いつまでも記憶に残ることでしょう。風情のある美観地区とともに、末永く営業されることを望む、そういう銭湯です。

 

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