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泉北高速鉄道の深井駅から北西へ１km半ほど。駅前から広い通りを延々北、深井中町の交差点を西へ行ったところ。小さな交差点の角に、さりげなく、こじんまりとした外観の銭湯。その佇まいがなんとも素敵。白壁に「中央温泉」の屋号。これがまた素敵。 暖簾はなんとオリジナル。くぐった暖簾が多きく感じられる、こじんまりとした下足場。そして扉を開けると番台があり、脱衣所へと入る。 ああ、出ました、大きな漢数字の書かれた木のロッカー。その向かい側、間仕切壁側には木の棚。中には安全剃刀など売りものが並んでいる。天井は格子状で、３枚羽の天井扇風機。間仕切壁の上には、ミニタイプの黒い招きネコ。内庭もある。もう、何がなんでも時間が遡らずに要られないというようなシチュエーション。 そして浴室。深と浅、なんともシンプルな造り。浅は小さくて、１人用のよう。洗い場の鏡が高い位置にあって、見るには立ち上がらなければならない。その静かな空間、響き渡るのは、お湯を流す音と、洗面器の当たる音。これまたなんとも素敵な空間。 とにかく「昔ながら」とか言うのもためらわれるような、激レトロ空間。確実に過去へ戻れます。今は平成？違うよ、昭和。間違いなく昭和。 |