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西武新宿線の石上井公園駅の北口を出て、駅前のロータリーから向かって左側、そこから北へ続く通りを真っ直ぐに約１０分。ちょいとした通りに出くわすので、その通りを西へ少々、通りの北側にどどどーんと大きな銭湯。 これがまあ、なんとも立派な井出達ではあーりませんか。現存する大江戸銭湯の中でも、屈指の立派な外観ではないかいな。千鳥破風屋根に唐破風屋根、両側に塀が造られた和の建物。前面には大きな岩と樹木が整えられている。向かって右側にコインランドリー。正面にはオリジナルな暖簾、白地に屋号がきまってる。 暖簾の向こう側には下足場。正面に傘立て、両側に下足箱。引き戸を開けると、番台があり脱衣所だ。脱衣所、中央部が空けられていて、広々とした空間だ。天井は高く、横に桟が張られている。床は気持ちの良いフローリング。そしてなによりも感動！するのが、外側に庭が広がっていること。庭には植樹がされ、そして池がある。この池を覗き込むと、大きな鯉やら金魚やらが悠々と泳いでいるではないですか。これはすごいな、庭と池でも一級品だ。 脱衣所その他。脱衣ロッカーは外壁側に、ちょいと新しいタイプ。間仕切り壁には大きな鏡、そこに向かい合うように新型のマッサージ機、そしてアナログ体重計。庭をバックには、その前にテーブルと長椅子と１人用椅子。浴室入口前には飲料類の冷蔵庫とアイスクリームの冷凍庫。番台正面奥上には、大きなノッポな古時計おじいさんの時計。 浴室は打って変わって、改装されたきれいな造り。とはいえ、特別になんかあるわけではなくて、シンプルな構成。天井は２段式、白く塗られており縁は水色。洗い場のカラン、間仕切り壁側、外壁側、間の島カラン１列両側、いずれも６つづつのカラン数。外壁側はシャワー無し。しかしここ、水槽のような窓があって、池の庭の中が見えるようになっており、大きな鯉や金魚が泳いでいるではないか。これまたすごい演出だ。その洗い場、シャワーの出は良く、極めて快適。そして間仕切り壁側には、立ちシャワーが１つ。 浴槽は奥の壁側に一直線に配置。深と浅という、シンプル、シンプル。深はブクブクの気泡湯付きで、湯温はけっこう熱い。浅は横長で、その浅内に、鉱石粉砕固定の岩盤泉、超音波気泡風呂ジェット２連のペタンと座り込むタイプ付き。給湯口は檻のような向こう側に石、そして亀と蛙のオブジェ。 あらためて脱衣所。庭の縁側に出て、湯上り後の身体を外気にさらす。いやあ、なんとも言えん気持ち良さ。そして目の前の庭、池がやはり立派。ますます、なんとも言えん気持ち良さだ。とにかく、その造りが尋常ではない銭湯、ぜひとも行かれることをお勧めします。素晴らしい。 |