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ＪＲは信越本線、北高崎駅。群馬県は高崎市の銭湯を調べると、この北高崎駅に数軒固まっているよう。んでもって、東京から上野湘南ラインでチンタラウンタラ、２時間ほどで高崎駅。そこからさらに北高崎駅だ。銭湯巡りとは、座席の硬さとの闘いだ。 その北高崎駅を出て真っ直ぐ南へ延びる道を南下、１つ目信号を西の辻へ入ってすぐのところ。千鳥破風屋根が重ね重ねの民家型外観の銭湯。正面左右に塀、その向こう側に樹木が茂る。建物背後には煙突。正面には男女それぞれの暖簾がかかり、横手には赤色に白抜きで「いらっしゃいませ」の布。 暖簾をくぐると下足場、正面に金魚の水槽、その周りにはなんだかんだ賑やかな装飾。引き戸を開けると番台、脱衣所。如何にもという地方銭湯の脱衣所、素朴でニュートラルな雰囲気。天井は低めだが、格天井で３枚羽根の天井型扇風機がぐわんぐわんと回っている。 間仕切り壁側に脱衣ロッカーだが、その上にはなんじゃこりゃー、ハクビシン？のような剥製と、大きなだるまさん。外壁側には庭、池の跡はあるが残念ながら水は張られておらず。番台横手側は大きな鏡だが、その下側から庭が覗く。その前に飲料類の冷蔵庫あり、その上には黄金色の招きネコ。中央、外壁寄りにソファとベンチとテーブルと。浴室入口前には大きなアナログ体重計だ。 浴室もまた、素朴でニュートラル。天井は２段式でナチュラル。間仕切り壁上には鉢植えがずらりと並ぶ。洗い場のカランは両壁側と島カラン１列両側すべて５つづつ。島カランにはシャワー無し。浴槽、奥壁側に。熱い湯とぬるい湯の２槽だが、熱い湯は本当に熱い。すまん、無理です拙者。ぬるい湯も、けっしてぬるくはない。そして目をひくのが、壁に組まれた溶岩の給湯口。高い位置からお湯がザザザーと滝のよう。なんとも贅沢。こんな仕掛けがさりげなく、驚くしかない。 てな具合の地方銭湯、すべてが想定外のオモロイ展開。わざわざ２時間以上かけて来たかいがあったってもんです。 |