 |
ＪＲの山手線、目黒駅から目黒通りを西へ。山手通りの交差点のところにある大鳥神社を越えてすぐの辻を南へ入る。その角には目黒寄生虫館なる建物が。公益財団法人らしいが、いわゆる寄生虫（人間だけでなく動物や魚や鳥や）の標本を集めた博物館で、世界でも唯一の施設らしい。いやあ、無料だから入ってみたのだが、あんまり気持ちいいもんやないですねぇ・・・確かに珍しいが・・・。 とかなんとかそれはともかく、その辻を目黒不動尊に向かって３００メートルほど行ったところの東側。おっと出ました、どっしりとした威風堂々、レトロ外観銭湯。千鳥破風、屋根瓦に「不動」の文字。そして屋根の上にはシャチホコだ。玄関両側には壁、その上からは木がもくもく。暖簾をくぐると下足場、正面に鉢植えの背の高い観葉植物がででーん。 引き戸を開けると、番台があり、脱衣所だ。これまた、観葉植物がででーん、他にもででーん。そしてレトロ感たっぷり空間。天井は折り上げの格天井、床はフローリング。内庭あり、池があって鯉が泳いでいる。その内庭前には、コイン洗濯機。脱衣ロッカーに島ロッカー、室内に分散して設置。テーブル、そしてベンチがいくつか。大きなアナログ体重計、旧型のマッサージ機なども目に入る。 さて、それでは浴室へ。こちらもレトロトロトロな東京式レトロ銭湯。手前側に洗い場のカラン、奥の壁側に浴槽が一直線。カラン数、外壁側５つ、島カラン２列に両側４つづつ。間仕切り壁側にはカランは無く、シャワーブースが３つある。浴槽は２槽、深と浅。深はブクブク気泡湯付き、浅は横長で超音波気泡ジェット２連。天井をを見上げると、２段式で柱の部分が水色で、他は白色に塗られている。その水色の部分、天井の中央部が四角形の模様になっている。 そして出ました銭湯アート。奥の壁一面に、大きな富士山のペンキ絵だ。世界遺産登録おめでとう、富士は日本一の山、これをバックに浸かる湯船、絵になります。それと間仕切り壁側には、鹿や鴨などが描かれたタイル絵。鹿から奈良？と勝手に想像。間仕切り壁の半分が先のシャワーブースになっているが、そのブース内もそのまま続きでペンキ絵が。これ、ちょっと面白い構図だ。 さてこの不動浴場さん、目黒不動尊がすぐそこだ。屋号は当然、そこからなのだろう。広い敷地にテーマパーク系寺院の目黒不動尊、こちらもなかなか面白い。他にも周辺に五百羅漢寺があったり、好きな人はたまらないだろう。その帰りにでも、ぜひお立ち寄りを、という銭湯。 |