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大阪は南部泉州、岸和田市。岸和田と言えば、その名もとどろく「だんぢり祭り」で有名な土地。そのだんぢり祭りにちなんで、そのまんま屋号に持ってきたのが「だんぢり湯」。まさに直球ストレートなネーミング。 しかし、その気合いの入れ具合ったら、これがもう。まずスーパー銭湯な和風の外観に、よく見ると入り口玄関上には、ミニだんぢり！おお、さすがやなぁと思って中へ入ると、今度は正面の大きなプラズマテレビで、だんぢり祭りのＶＴＲが放映中。ありゃま、気分はすっかり、祭りだ祭りだ♪って、とこですか。 さてさて、そんなお祭り気分で中へ入ると、そこから先はスーパー銭湯。屋内の各種浴槽が利用できるレギュラーゾーンと、露天風呂やサウナがプラスされたロイヤルゾーンの２段構成。ロイヤルゾーンへは専用の鍵を持って入るようになっている。 屋内は、天然温泉の大浴槽と、各種ジェット系バスがずらりと並ぶ。やはり、こちらで入りどころは大浴槽。やや茶褐色の色付きの湯。 ロイヤルの露天風呂は、岩風呂造りのやや茶褐色の湯の浴槽と、その横手の壁一面から流れ出る源泉。壁から流れ出る源泉、その受ける側は非常に浅い湯溜りのような状態で、「浸かる」というより「座る」という風情。やや鉄分を含んだ苦味を感じ、肌にはすべすべ感。周囲の赤茶けた石が、よけいに雰囲気を盛り上げる。なかなかええんとちゃうの？と、思います。 そして帰りしなに振り向けば、見上げるようにして、またしても「ミニだんぢり」。岸和田の町をすり抜けて帰る、気分はすっかり「だんぢり野郎」。泉州に生まれたかったなぁ・・・とまでは思わんか、さすがに。 |