大黒湯

【住所】 京都府京都市東山区新道通団栗下ル博多町104
【営業時間】 15:30〜24:00 
定休日】 毎週土曜日
【入浴料】 大人¥410  中人¥150  小人¥60
【設備】 深、超音波気泡風呂、気泡薬風呂、水風呂
【最寄り駅】 京阪本線七条駅から徒歩2分



 鴨川にかかる七条大橋から七条通を東へ、一つ目信号越えてすぐ北側。両側店舗に挟まれて、うかっとしていると通り過ぎそうになった。賑やかな通りに、控えめに何気なく暖簾がかかる。その暖簾をくぐると、なんと庭。手前に、お地蔵様の祠がある。そして石畳を通って、奥の入り口へと。なんともまぁ、京都らしいと勝手に想像するようなシチュエーション。正面に2枚掛かった暖簾の上側には、手前に女湯、奥は男湯と、それぞれ札が掛かっている。

 引き戸を開けると、土間に下足箱、そしていきなり番台があるという京都スタイル。目の前は脱衣所だ。そのこじんまりとした、まさに時間を超越したかのような空間。脱衣ロッカーを開けると、中には脱衣用の籐籠が入っている。この籐籠、よくある脱衣籠のサイズではなく、少々高さがあり縦が短い。脱衣ロッカーもこのサイズに合わせた大きさになっており、これは貴重かも。そして浴室入り口の上側には、富士山のモザイクタイル絵。女湯側にもモザイクタイル絵が見える。脱衣所中央には丸椅子がいくつか、そしてマッサージ機やアナログ体重計が置かれている。

 そして浴室へと。こちらもこじんまりとした空間、その中にこじんまりとした浴槽が4つ。間仕切壁側に、手前からブクブクの気泡湯付き薬湯、少々熱めの深、超音波気泡ジェット2連の浅。ジェットはそれぞれ、強めと弱め。深と浅の間に設置された蛇口が印象的。そして浴室入り口横手に水風呂。天井を見上げると、少々低めで、間仕切壁上には湯気抜きが。周りは少々経年劣化が進んでいるが、これもまた歴史の積み重ね。

 とにかく時間を遡る体験をするにはもってこいのタイムスリップ型銭湯。こじんまりとしたレトロ好きの方にはおススメ。特に籐籠の珍しさは特筆ものか。それと玄関前のお地蔵様。暖簾をくぐると、まずは手を合わせましょう。そしてこの銭湯と出会えたことの喜びを仏様に感謝することを忘れずに。

 

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