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近鉄の布施駅から南西。長いアーケードの続く駅前の商店街を横切り、生野区の方へ。民家と商店が混在する細い通りに、何気なく佇む銭湯。看板が鳴く、屋号も書かれていないので、玄関先の暖簾を見るまで銭湯とは気づかなかった。その周囲に溶け込んだ、自然な佇まいが、下町銭湯らしくてうれしくなる。 さて、暖簾をくぐり、下足場から番台を通り、脱衣場へ。 脱衣場の番台側の奥がちょっと引っ込んでいる形になっていて、そちらには、ずらりと飾られた写真の数々。ちょっとしたフォトギャラリーのようになっていて、思わず見いってしまう。表現の場でもあるという、ちょっと素敵な脱衣場。 そして、広々とした浴室。奥に向かって空間が広がっていて、開放感を感じる。 各浴槽はあれこれと。手前から、まず深と浅。その奥の壁側には、バスクリン入りの薬風呂。薬風呂内には、電気風呂と、超音波ジェットが２連。壁の給湯口から、ざーざーと薬湯が注がれている。そしてその隣には、浅い浴槽の水風呂。 その広い静かな空間。薬風呂のジェットの音も控えめで、洗面器を使う音やカランの音のみが空間に響き渡る。なんともまぁ、落ち着いてリラックスできること。ゆったりお湯に浸かることの幸せ、感じます。すっかりはまってしまいました。 |