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南海の東住吉駅から北東へ少々、帝塚山の静かな住宅地の中に、静かに佇む一軒の銭湯。ひとめ見た瞬間、しぶっ！と、思わず一言。屋号のロゴが、なんと木製。威風堂々、かっこいい。こりゃあヒットだぁ！と思いながら、暖簾をくぐる。 脱衣場に入ると、これがまた時間を遡ったかのような雰囲気満点。大きな漢数字の木製ロッカー。男女間仕切りの上の神棚の位置に鎮座する大きな福助人形。石灯篭などが並べられた和風の内庭。いったい今はいつ？てな具合に、昭和の時代にタイムスリップ。まったくもって、素晴らしい。 浴室は、こじんまりとシンプルに。しかし、中央吹き抜けの天井窓から陽がさして（昼間の場合）、壁の白タイルと相俟って、たいそう明るい。おまけに床のタイルがカラフルで、全体的に明るい雰囲気。 浴槽は深と浅の、ごくごくシンプルな構成。深い浴槽には、備長炭の入った袋が。細かい配慮に、気配りの大切さを感じたりする。 浴室入り口すぐの仕切り壁には、男女をまたぐ掛湯と、上がり湯。しかし残念ながら、上がり湯には湯が張られておらず、洗面器で蓋をしていた。 とにかく、全体的にレトロ度横綱級で、たまりません。好きな人にはオススメです、かなり。 |