熱海湯
 
【住所】 東京都新宿区神楽坂3-6
【営業時間】 15:00〜翌日1:00 
定休日】 毎週土曜日
【入浴料】 大人¥450  中人¥180  小人¥80   
【設備】 深、浅超音波気泡風呂
【最寄り駅】 JR中央線飯田橋駅から徒歩約5分
 


 JR中央線の飯田橋駅の西口から西側、神楽坂の賑やかな通り。東京六花街と言われるかつての花街で、メインの通りから路地を入ると、坂に石段、和風のお店など情緒感の漂う界隈だ。その路地裏の通りに、渋い銭湯が一軒。熱海湯だ。神楽坂の西側入口から150メートルほど行った辻を南へ入り、細い通りをうねうねっと回り込む。前を歩いていた女性2人組が、うわっ、この銭湯!と、一目みて思わず声があげていた。千鳥破風屋根に白壁、その上から木が出ているという渋い外観。思わずため息がでる。

 短い暖簾の向こう側は、下足場。正面に傘立て、ポスターやちらしがぺたぺた。木の引き戸を開けると、位置の高い番台。そしてレトロ感たっぷりのタイムスリップ系脱衣所。天井は格天井、床はフローリング。中央に島ロッカーがでーんと置かれ、外壁側に脱衣ロッカー。番台並びにはソファが置かれ、その背後はガラス戸、その向こう側には庭が。庭には池、大小の金魚が、まあたくさんですわ。ガラス戸の前に立つと、こっち向かって、ぎょーさん集まってくる。そして浴室入口前にはアナログ体重計やコイン洗濯機2機。間仕切り壁には大きな1枚ものの鏡。

 浴室へと。伝統的東京スタイル、手前側に洗い場のカラン、奥に浴槽が一直線。天井は2段式で水色に塗られた定番仕様。洗い場のカラン、外壁側6つ、間仕切壁側と間の島カラン1列両側にそれぞれ5つづつ。間仕切り壁側には立ちシャワーが1つ。そして奥の壁一直線の浴槽、深と浅の2槽。深は浴槽底から、ぷくぷくぷくと気泡付き。浅は横長、超音波気泡ジェット2連付き。こちらもまた定番仕様だ。

 そしてそうそう、ここは一番、期待を裏切ることはない。奥壁に富士山のペンキ絵だ。ちょうど男女中央に富士の山、お見事。そのペンキ絵の下側には鯉やら鮒やらが泳ぎまくっているタイル絵。そしてさらに男女間仕切壁、アルプスのような雪山が描かれた一面のタイル絵。銭湯アート3連チャンの贅沢仕様。それぞれ見応えありの重量感。

 とまあ、時間は昭和で止まったまんま、夢に見たよな東京銭湯だ。外観もはっとするが、中へ入ればこれまたはっとする。そういえば、ちょっと前になんかの東京本で紹介しているのを見ましたぞ。神楽坂名所の1つなのか。なのでしょう、きっと。行くべし。

 

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