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南海の春木駅を西へ。「サンサン通り」と名付けられた通りを、春木の交差点を越えてさらに行くと、通り沿い南側に「ゆ」の看板。おっと、なんともまぁ、いい感じの。こじんまりとした建物に、破風屋根、大きな屋号の入った看板。掛けられた暖簾が、妙に大きく感じられる。 暖簾をくぐると下足場の正面に、石の模様板（呼称がわかりません）。その上には七福神。扉を開け、番台、こじんまりとした脱衣所。番台の頭上には神棚、提灯がずらずら。後ろの窓から、表の破風屋根が透けて見える。 脱衣用のロッカー、なんと木のロッカーと普通のロッカーが半々づつ。右半分１６個が木のロッカーで、漢数字の代わりに、「いろはにほへと・・・」と平仮名表記。なんとも言えない一品。その横手、隅に控えめにアナログ体重計。中央には長椅子1つ。他に、浴場組合のカレンダーもさりげなく。 浴室へ。奥に向かって縦長に空間が。間仕切壁側に、浴槽が一直線に並ぶ。少々ゆったりめの大きさで、手前から深、超音波気泡風呂、電気風呂。深には大きなライオンの顔。超音波気泡風呂、ぶくぶく気泡湯と超音波ジェットが２連で、お湯に躍動感を与えている。 浴室内は、あれこれ手を入れられていて、外観のような古い感じはしない。洗い場のシャワーも取り付け直されており、使いやすい。お湯は、「トルマリン湯」との表記。落ち着いた雰囲気の中、まったりとした時間を過ごしましょう。 |